『Wo Long』徹底レビュー!三国志を舞台にした爽快アクションRPG
今回は話題沸騰中のアクションゲーム、『Wo Long』についてレビューしていきます。注目の本作ですが、DLCがまだない状態での評価となりますので、ご了承ください。
ゲーム概要:『Wo Long』ってどんなゲーム?
『Wo Long』は、三国志の世界を舞台にしたアクションRPGです。プレイヤーは、武術や仙術を駆使して、三国志に登場する猛者たちと熾烈な戦いを繰り広げながら冒険を進めていくことになります。
独自の戦闘システムや、士気システムなど、緻密なゲームデザインが話題となっています。
システムの大部分は仁王と似た感じではありますが、仁王との最大の違い、特に化勁というアクション要素が特徴的です。
化勁では、タイミングよく回避ボタンを押すことによって敵の攻撃をかわし、自分の攻撃のチャンスにつなげることができます。特に敵の必殺技を化勁でかわすことによって秘技化勁となり、敵の気力を奪い、一撃必殺のチャンスを作ることができます。
この辺りが名作Sekiroと似たシステムになっており、仁王とSekiroを混ぜたゲーム、というのが率直なゲームの概要になります。
ゲームの魅力:アクション満載!
『Wo Long』は、仁王やSekiroに憧れたゲームではありますが、そのどちらにも届かない印象です。しかし、ゲームとしては非常に面白く、化勁が爽快感抜群で、プレイしていて飽きません。
化勁は他ゲームではパリングやジャストガード(ジャスト回避)と呼ばれるシステムですがSekiroよりも緩い感じで慣れると初心者でもそれほど難しくない難易度となっています。
それゆえ、化勁が成功した際の爽快感と自分の上達が感じられる満足感が味わえる部分が本作の魅力といえるでしょう。
また、難しいステージも士気(ステージ内の旗を立てることで上げることができる値)を上げることで敵と自分の強さが変化していき、士気が高ければ強敵の攻撃を受けてもそれほどダメージを受けず、逆にこちらからの攻撃は大ダメージになるなどユーザのステージの攻略方法によって難易度の調整も可能となっています。
ハクスラ要素:現状では物足りない?
ただ、ハクスラ要素としては現状のDLCが無い状態では微妙であり、ビルドの幅もそれほど多くない点が気になります。今後のアップデートで改善されることに期待したいですね。
本サイトではDLC配信後のレビューも別で行う予定ですのでお楽しみに!
士気システム:長期プレイに課題?
士気システムは、ストーリークリアまでのゲーム体験にポジティブに働いていますが、やり込みをするにあたってはネガティブな要素となってしまっています。
周回して高難易度でのやり込み時にもまた1から旗を立て直さなければならず、この点が周回プレイ時のテンポの悪さにつながっているように感じました。ユーザが能動的に難易度を調整できるシステムとしては良いのですが、ハクスラをするにあたっては面倒くさいことこの上ないです。
これについても、開発者が今後のアップデートで改善策を考慮してくれることを期待しています。
仙術と化勁システム:バランス調整が必要?
また、最終的に仙術を使うことで、化勁システムがほぼ不要となってしまう点が問題視されています。ただし、「ほぼ」という表現には注意が必要で、全く必要ないわけではありません。
もちろん化勁で近接攻撃による戦闘ができないわけではないです。
ただ、周回プレイで同じ敵、同じフィールドで戦う際に1週目と同じ形で敵の攻撃力が上がっただけの高難易度においてはいちいち化勁するよりも仙術に特化した形で遠距離攻撃で楽に進める方法を選択することが多くなり、結果仙術ビルドに落ち着く方も多いようです。
この辺りのバランス調整に関しても、今後のアップデートで期待したいポイントです。
化勁成功のコツ:敵の攻撃サインを見逃すな!
化勁を成功させる際には、敵の攻撃サインを見逃さないことが重要です。
敵の攻撃パターンを把握し、タイミングを計って回避ボタンを押すことで、化勁を成功させやすくなります。
特に、秘技化勁は戦闘を大きく有利に進めることができるため、敵の必殺技の予兆を見破ることで非常に爽快にボスを倒すことができるようになります。
UIの問題:ストレスを感じる部分も
残念ながら、システム面のUIが仁王2よりも劣化しており、仁王2をやった事のある方は特に様々な面でストレスを感じる部分が多いです。
これについては、今後のアップデートで改善されることを期待したいところです。
総評:厳しいレビューでも楽しめるゲーム
本記事で厳しいレビュー内容が多い本作ですが、ゲーム自体はかなり面白いと感じます。
今後のアップデートやDLCで、さらに内容が充実することが期待されます。
三国志の世界観が好きな方やアクションRPGファンには特におすすめのゲームです。是非、一度プレイしてみてください。
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