【レビュー】DyingLight2(ダイイングライト2)クリア後レビュー

ゲームレビュー

あらすじ

前作から数年後の世界。
世界は再びゾンビウィルスに蹂躙された。

人々はウィルスや感染者(ゾンビ)とある意味での共存を選択し、小さな集落を形成しそこで生活している。
また、集落に属さず、旅をしながら生きながらえる者たちを「放浪者」と呼んだ。

主人公は放浪者の一人「エイデン」。
彼もまた旅から旅の日々を送り、生き別れとなった妹「ミア」を探していた。
そして、ひょんなことからヴィレドーと呼ばれる集落に足を踏み入れることとなる。

壁に囲まれた集落「ヴィレドー」で主人公はミアの手がかりを探すが、徐々に集落の勢力争いに巻き込まれていく。

ゲーム概要

FPS視点のゾンビゲーム。

本作はパルクールアクションでの移動に重きを置いており、集落の屋根や壁を縦横無尽に走り回りながら各所で起こる事件を解決していく。

ゾンビゲームでありながらストーリーを進めていくにあたってそれほどゾンビと戦う場面は多くない。
(ゾンビはその辺にうようよいるが戦う必要は特にない。)
また、主人公の目的は妹の捜索であり、ゾンビウィルスの撲滅でもなければ世界を救うことでもない。
あくまでもゾンビはその辺によくいるモンスターという扱いである。

世界観的に銃火器はほとんど存在しておらず、近接武器での戦闘がメイン。
マチェットや斧、こん棒状の武器にMODと呼ばれる電撃などの特殊効果が発生する武器を振り回して戦う。

武器には耐久度があり、使っているうちに壊れてしまう。
(一応、耐久を復旧させるアイテムも中盤以降に取得可能。)

主人公の成長はスキルツリー制。
パルクールと戦闘でLVが分かれており、それぞれのLVを上げてスキルを開放していく。

若干のハクスラ要素もあり、武器ごとの性能に少しずつ違いがあったりする。

町の人々からの依頼(サブクエスト)をこなしたりしながらストーリーを進めていく感じは一般的なオープンワールドゲームと同様。

特徴としては町のインフラ(給水塔や電力)を開放した際に、敵対する2勢力であるサバイバーまたはピースキーパー(以下PK)にその地区の支配をどちらに任せるか選択する必要がある。

それにより各勢力の支配地域では各勢力特有の様々な恩恵を受けることができる。
(例としてはサバイバー領地はジップラインが多くなり、移動がしやすくなる。PK領地はゾンビを倒すトラップが置かれるなど)

ストーリーはマルチエンディングでストーリー上の重要な選択肢を選ぶことでいくつかのエンディングに分岐する。

良かった点

・爽快なパルクールアクション

オープンワールドの街並みをパルクールアクションで駆け抜けていく感じは爽快感がある。
また、スキルの開放やアイテムの強化によってその爽快感はさらに強くなっていく。

この辺りはよくまとまっていて高評価。

・痛快な戦闘

敵との戦闘はそれほど難易度が高くなく爽快感が高い。
特筆すべきは敵や人間を倒した際の描写がとてもリアル。
つまり結構グロいのだがそれも爽快感を引き立てる一つの要素だろう。

ゾンビと戦うよりも人間と戦うことが多いが、人間を倒した際の描写も手抜きが無い感じは◎。
(ただし、これは人によると思うが。)

スキル開放によって新たなアクションが使えるようになっていき、さらに爽快感が増していく点はパルクールアクションと同様、よくまとまっていたと思う。

・選択肢によるエンディング分岐

自身が主人公であることを認識させてくれる各選択肢の内容も結構手が込んでいてよかった。
悩むことが多く一本道にならず、自分が選択したという満足感を与えてくれた。

悪かった点

※以下は2022年中旬時点での評価になります。

・キャラクターモデリングがひどい

とにかく女性の見た目が私には合わなかった。
あくまでも個人的な感想だが、ブスしかいない世界。

ヒロインにあたるであろうキャラが壊滅的にブス。
そのせいか性格まで悪く見える。

様々な時代の流れに配慮してのことだとは思うがもう少し何とかならなかったのか…。

・登場人物に悪いやつが多すぎ

色々な事情や世界観的なものもあり、人々がかなり「スレ」ている。

絶望的な状況だから仕方ないのかもしれないが人の悪い部分ばかりが目に付いてしまう点気になった。
キャラクターモデリングと相まって愛せるキャラがほとんどいなかった点は残念。

・バグが多い

本作の特徴といえば、まず「バグ」があげられるのではないだろうか。
筆者もゲーム中複数のバグに遭遇している。

見た目が面白い笑えるものからゲームが進行不能となる致命的なものまで様々。

特にマルチプレイを行うとバグに遭遇する頻度はグンと上がる気がする。

ただ、これを3つ目に記載したのはこの記事を書いている時点(2022/02中旬)時点では多くのバグがまだ解決していないものの、今後これらは解決すると考えているからあえて、この位置に記載している。

バグの解決状況についてはこちら

スパイク・チュンソフト

株式会社スパイク・チュンソフト
株式会社スパイク・チュンソフトの公式サイトです。

見づらいがオフィシャルとしてはここになると思う。
というか公式WEBサイトでも一覧にしてアナウンスしろよと…。

・クリア後がつまらない

この点も今後改善するかもだが、クリア後にやれることが少ない。

まず強くてNewGameが無い
エンディングが分岐するゲームなのにまた最初からやれというのはモチベーション的に相当つらい。
サブクエストのいくつかはストーリーが進むと消えてしまうため、取り返しがつかない。

ハクスラ要素もそんなに深くないため、装備の収集要素も浅い。

装備を集めたところで戦うべき強敵もいない。

クリア後は敵の強さがこちらの強さに合わせて強くなるため、雑魚との戦闘に爽快感がなくなる。

様々な遊べる要素がクリア後に遊べないのは残念な点であり、今後のパッチに期待したい。

総評

ゾンビゲームとしては個人的にかなり面白い部類のゲームだと思う。
敵を倒したときの描写だけでもここまで振り切ったことは評価したい。

欲を言えばパルクールアクションは3人称視点の方がよかったのではと思うくらい。

問題はバグである。

初めてそのゲームを触った感覚というのは非常に大事である。
いわゆるファーストインプレッション。

この経験を台無しにするバグだけは容認できない。
ゲームというのはこれを味わうためにやっていると言っても過言ではない。

音声が消えたり、イベント中のムービーがバグったり、これだけでゲームに入り込んでいた気分はもう台無しである。

これだけのバグを発売元が把握していなかったはずもなく、何の告知もなくシレっと発売してしまったのは企業側の体質の問題にまで発展するのではないだろうか。
(仮に把握していなかったとして、これだけのバグを知らなかったというのもまた問題ではあるが。)

5年間継続的に何らかのサービスを提供するという触れ込みであったが、だからバグがあっても良い、とはならない。
購入者の初めては一回きりなのだから。

その点を差し引いても面白いゲームなのでお勧めしたい気持ちとやめたほうが良いという気持ちのジレンマがあるゲーム。

バグが無ければ本当にお勧めしたい。
(あと強くてnewGameも。)

なので、この購入を検討している方は下記を見てバグの解決状況や強くてnewGameが実装されたかどうかを確認してから購入することをお勧めする。

株式会社スパイク・チュンソフト
株式会社スパイク・チュンソフトの公式サイトです。

バグがある程度解決した状況であれば本当にお勧めできる作品なので上記確認のうえ、バグがある程度解決していたら手に取ってみてほしい。

そのころには大分安くなっているはずだ。

PS4版はこちら

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